佐世保のソウルフードちゃんぽん「香蘭」
佐世保駅1階(隣接部)に小さな飲食店街があるのですが、そこに「香蘭(こうらん)」というとても美味しいちゃんぽん店があります。私は30年前から九州で出張があれば少々遠かろうとこのお店に立ち寄るようにしていました。
現在店主は80歳を過ぎておられ、典型的な「無口な頑固職人」なのですが、何度か通っているうちに、(お客さん)が少ない時にゆっくり話す機会があり、ちゃんぽんの歴史や名前の由来を教えて下さったりして親しく話をできる間柄になっていました。
なんとミシュラン★★★の名店
それでも、さすがに関西から長崎県ですので5年ほど行くのが遠のいていたのですが、久しぶりに行くと、どこかで見たことがある「人形」が置いてありました。よく見てみるとそれは「ミシュラン」の人形で、お店の玄関を見てみると何とそこには「ミシュラン★★★」のステッカーも掲示されていたのです。
店主に「すごいね!」と言うと「なんか知らんけど人形を置いて行った」...と当の本人はどうやら「栄誉あるミシュラン」の意味があまり分かっていない様子だったのです。
ミシュランの審査
余談ですが店主の話ではミシュランに掲載される前に「何か三人くらいの難しい顔をした人が来て、食事をしながらメモをしていた人がミシュランの人やったと思う」という程度で、ミシュランの調査員も一般客と同じで列に並び「美味しいちゃんぽん」を食され審査していたようです。
昨年、極悪女王で再々ブレイクした「ライオネス飛鳥」さん
以前にも紹介させて頂いておりますが、元女子プロレスラーでクラッシュギャルズのライオネス飛鳥さんとは30年ほど前からのお付き合いで、引退されるまでは患者さんとして頻繁に通院されていて、元阪神タイガースの亀山努さんと一緒に交流をしていた間柄でした。
【過去ブログ】ライオネス飛鳥さんと15年ぶりの再会
実はこのライオネス飛鳥さんはかなりの“食通”で、結構な有名店を求めて旅しているという強者なのですが、たまたま、私が「仕事で長崎に行くことが多い」と話をしたら長崎ちゃんぽんの話になり、私が「長崎ちゃんぽんよりも佐世保ちゃんぽんの方がかなりのおススメ」だというと、飛鳥さんから「先生!連れて行って下さい」と話がトントン拍子に進み、現地(佐世保)集合でライオネス飛鳥さんと「ちゃんぽん香蘭」に行くことになったのです。
有名人が来店しても誰なのかが分からない店主
昨年は有名な女子プロゴルファーから「長崎でツアーがある」と聞いて香蘭を紹介し食べに行かれたそうなのですが、店主は全く「誰」とは気づくこともなく黙々と調理をされていたそうです。
よく札幌などのラーメン屋ではこぞって店内に有名人の写真やサインを掲載することを競っているような傾向がありますが、香蘭の店内には有名人のサインも写真も掲示されることなく、様々な有名人が書かれたであろうたくさんの色紙が店の一番奥の隅の箱の中に重ねておいてあるだけで、全く誰が来店しているのか分からない状態で放置されています。
この店主、寡黙な頑固職人で、有名人には全く興味なし。テレビ取材もキー局放送なのか?地方局なのかもわからないまま取材を受けられており、そして何よりも「ミシュラン」の存在すら分かっておられないという“職人気質”が何とも言えない魅力で、私はその店主の人間性にも惹かれました。
実際、ライオネス飛鳥さんが来店しても周りのお客さんは気付かれているのですが、店主は予想通り気付かれぬままで、私の友人として談笑しながら接して下さいました。また、普段では絶対にありえない(忙しすぎて)、営業時間中に飛鳥さんと店主との厨房越しの写真撮影にも応じて下いました。そして飛鳥さんもその対応と「絶品ちゃんぽん」に大満足!
因みに大手中華料理店で統括責任者をした経験があり、また薬膳創作料理店も経営していたこともある当院のスタッフにも今回のちゃんぽんを食してもらったところ、やはり大絶賛!!プロの舌もうならせる最高峰の味を是非ともご堪能くさい。
佐世保の続きはまだまだあります
飛鳥さんが大絶賛の「香蘭のちゃんぽん」を食べた後にもう一つの名店が…
続きは次回のブログで紹介します。