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ブログ2024.08.13

肩関節内視鏡手術の大権威

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肩関節内視鏡手術の大権威のアイキャッチ画像

先日、私の肩の手術をご執刀頂きました「米田 稔」先生と渋谷でお会いし、一緒にお食事をさせて頂きました。

今回のテーマは『肩関節と再生医療について』だったのですが、東京にいる私の知人である成國隆大トレーナーを誘い、一緒に米田先生の貴重なお話を聞かせて頂きました。米田先生は以前の山口のブログでも紹介させて頂いておりますので、先ずは成國トレーナーの紹介をさせて頂きます。
成國トレーナーとの出会いは、成國トレーナーより先に奥さまである「成國晶子」さんと女子レスリングの関係で親しく交流を持たせて頂いていました。この奥様は女子レスリングのパイオニアの一人で、世界選手権で優勝もする実力者!現在はゴールドキッズというレスリングチームにて大変すばらしい指導力で有望選手を輩出されています。2023年世界選手権で優勝した成國大志選手はこのご夫婦の息子さんで、その他にも有望な選手をたくさん育てられています。

タッグを組んで二岡智宏選手を対応

成國トレーナーとはこの奥さんの関係で知り合ったのですが、誠実感あふれる素晴らしい方で、私が読売ジャイアンツの二岡智宏選手(現在、巨人軍のヘッドコーチ)の大学時代から現役を引退するまでの間 彼のメディカルトレーナーとして務めていたのですが、その二岡選手のフィジカル面強化の意味合いで成國トレーナーに二岡選手を紹介し、2人でタッグを組んで対応をしていました。実際に二岡選手の体力面が向上したのは本人の努力もありますが、これは成國トレーナーの組み立てたメニューが素晴らしかった成果だと思い、成國トレーナーのその実力と人柄に関心を持ち、かれこれ約20年にわたり交流を持たせてもらっています。

医師として手術は最終手段

さて、本題に戻りますが、私がなぜ成國トレーナーに米田稔先生を紹介したのかというと、米田先生ご自身が肩関節内視鏡手術におけるパイオニアの一人であるにも関わらず「手術は最終手段であり、手術を避けるために医師として何ができるのか?」をテーマに「再生医療」や「米田式運動指導」に取り組まれ、理学療法士やトレーナーとしっかりと連携を取りながらone team one purposeで活動されている先生だからです。というのも、私や成國トレーナーのもとには「手術は何とかして回避したい」「手術をしたが状態が芳しくない」等、他の施術所ではなかなか結果が出なかった患者さんがお越しになる傾向が多いため、この整形外科医である米田先生のバイブルをお聞きして、友人である成國トレーナーと共に更なる難度の高い肩関節への対応をするために研鑽を積めればと思ったからです。

肩関節内視鏡手術の先駆者でもあり再生医療の先駆者

米田先生はベストドクター(医者自身が手術を受けたいと思う医者)にも選ばれた肩関節の内視鏡手術を牽引されてきた一人で、基幹病院の整形外科部長や複数の医学部教授職を務められてきた肩関節の超エキスパートです。それなのに、このような誰よりも手術を手掛けられてきた先生が近年になって考案されているのがメスを握らない『再生医療』と『保存的療法』なのです(私たちが取り組んでいるMAF再生療法の良き理解者でもあります)。

肩関節腱板損傷の現実

米田先生いわく肩関節の腱板損傷を例にあげられ、「最近は画像所見でしか判断せずに手術に踏み切る医師が増えてきている」と仰っておられました。成人の約80%の人の肩には腱板に何らかの問題があるそうですが、それでも痛みはなく「無症状」の方もたくさんいるのも事実で、「痛みがある」からという理由ですぐに手術に踏み切るのは如何なものか?とも仰っておられました。一定条件下で腱板断裂や腱板損傷の手術が有効な場合もありますが、「画像上」に問題があるだけで何でもかんでも手術に踏み込み、術後の結果が良くない症例も多々見受けられます。

精密検査の結果だけではなく触診と問診の大切さ

以前に紹介させて頂きました、膝関節の大権威である堀部秀二先生も仰られていたのは「必ずしも画像所見と、実際に悪い部位(痛みの原因)が一致するとは限らない」という事です。そして「その原因を探るためにはしっかりとした問診・触診も大変重要になる」との事でした。この堀部先生も米田先生も共通されているのは「手術は最終手段であって、手術しないに越したことはない」というお考えです。「手術を行う前に他にやれことがあるのではないか?」との観点で診察をされているため、しっかりと患者さんの訴えに耳を傾け、画像の確認だけでなく患者さんの身体を触って様々な徒手テストをされることを徹底されています。

これは米田先生が仰られていましたが「患者さんが痛みを訴えていても“画像上は問題ないですね”で済ませる医者や、画像だけで“手術に踏み切る”医者は、まず患者さんの身体を触らない(徒手テストをしない)し、診察中に患者さんの方に体を向けて話をせずにパソコンの画面ばっかり見とる。」との事でした。最近は患部を直視することなく、触診も可動域検査なども行わないままに画像診断だけで手術に踏み込まれるケースが大半になっている傾向だと。そして「たとえ手術に至ったとしても医師だけの力量では限界があるので、理学療法士・放射線技師・装具士などのコメディカルと連携して結果を出すことが重要であり、最終的にその責任を医師が負う事で難しい症例でも良い結果が出る。だから“医師やから”と偉そうにするのではなく、コメディカルの人たちとは仲良くしないと。自分たち医師が出来ない事をやってくれているんやから。」と、別の機会にお会いした堀部先生もこの米田先生と全く同じご意見をを仰っておられた事に驚きました。
この考えもあり米田先生や堀部先生は私たちとも親しく接して下さり、症例や対応策について詳しくご指導を賜り、当院の患者さんのご高診も頂いております。

私たちはこれら諸先生の想いに応える如く、また保存的療法の専門家として施術方法を多岐にわたり提供し、国内でも有数と言われるくらいの症状別に対応できる豊富な機器も備えていて、症例ごとに対応させて頂いております。

アカデミック&アーティスト

因みに米田先生の次女の西條 茜さんは、グランフロント大阪にオブジェが展示されているほどの相当なレベルの若手の芸術家です。9月1日にはキッズワークショップをグランフロント大阪で開催されるそうです。

実は米田先生の手術もとても芸術的なのですが、表現力も豊かで、例えば術後の肩の痛みが出る動作の事を「アシカショーのアシカの首振り(肩甲骨と上腕骨の動きの連動性)」と言われたり、肩関節の動きの確認やリハビリで使う腕のポジションの事を「蕎麦屋の出前 (肘を曲げて手のひらを上に向ける)」と表現されたりと、常に遊び心があってとてもユニークで、向上心の塊であるところも米田先生の魅力の一つです。

私たちは本当に幸せ者で、とても良い患者さんに恵まれ、そして米田先生や堀部先生のような医師の方々と連携して施術に取り組まさせて頂いている事に日々神恩感謝しております。

MAF製品に関して

トータルヘルスケアで取り組んでいるMAF再生療法で使用しているMAFシリーズはすこぶる健康通販からもお買い求めいただけます。

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