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ブログ2024.06.08

肩の大権威 米田稔先生の手術を受けて…

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前回のブログの続きになりますが、5月9日に当院の立川トレーナーが千葉県柏市で肩の手術を受けましたので、その時の様子を同行しておりました私 山口が遅くなりましたが今回改めて報告させていただきます。

野球にレスリングと肩を酷使していた肩を交通事故で骨折

立川Trが今回の手術に至った経緯ですが、学生時代から野球やレスリングで肩を酷使しすぎて日常生活が不便になっていた過去にも(まだ今の職業に就く前)今回お世話になりました米田先生に内視鏡手術をして頂いているのですが、去年の8月に追突事故に遭い右肩の「烏口突起(うこうとっき)」という部分を骨折し、当院で施術をして骨折はくっついたものの、ある一定の動作だけで痛みが発症するため「念のため…」と、この4月に現在 千葉県におられる米田 稔先生(元大阪厚生年金病院 整形外科部長)を受診させて頂きました。そして詳しく検査して頂いたところ、事故の衝撃で関節内に骨や軟骨の破片が散らばっていたようで「恐らくある一定の動作でそれらが関節内で挟まって痛みが出るのであろう」との事でした。それらの破片は施術だけではどうすることも出来ず、米田先生からは「破片取って、関節内をクリーニングするだけやから仕事もすぐ復帰できるよ」と言って頂けたため手術をお願いすることになりました。

米田先生が「仕事にあまり影響がでないように」と、5月の8日入院、9日手術、10日退院という超最短のスケジュールを組んで下さったため、退院翌日の11日からは仕事復帰という事で「長期間にわたって院を休診しなければいけない」というのは避けることが出来たのですが、術後はもちろん装具で固定していて右腕を使えない状態ですので「本当に仕事復帰して大丈夫なのかな?」と、私は内心とても不安でした。

予定よりも大幅に手術時間が…

9日手術当日、術前検査で新たな問題が見つかり、さすがの立川Trも「予定通り退院できるのか?」と不安を覚えたそうですが、米田先生から一言「まかせとき」とのお言葉を頂き安心して手術を受けることが出来たとの事でした。

ただ、午前中からスタートしお昼過ぎには終わる予定だった手術が15時過ぎまでかかり、トータル5時間半という「内視鏡では至難の業」とも言える大変難しい手術となりました。術後、米田先生からご連絡をいただき「立川君が“勉強のために説明してあげてもらってもいいですか?”て言ってるから来て」との事で夕方に病院へお伺いし、術後でお疲れのところ大変恐縮でしたが1時間くらいかけて画像を見ながら詳細に状態と手術内容を説明してくださいました。米田先生からは「予想以上に悪かったで」と、予定されていた関節内の遊離体(骨・軟骨の破片)の切除と変形して軟骨がささくれている部分のクリーニング以外にも、上腕二頭筋長頭腱の切除と縫合や、関節包、筋膜の切開、靭帯の切除...等々、約8か所の処置をして下さったとの事でした。

そして「これが一番やっかい」と言われたのが、関節内の“石灰化”でした。これは「軟骨石灰化症」という関節内の軟骨部分が真っ白の石灰化になってそれが軟骨を削っていってしまう病気みたいなのですが、またの名を「偽痛風(激しい痛みを伴う痛風のような症状が出る)」と呼ばれるくらい、本来であれば激しい痛みを伴っていてもおかしくない状態だったそうです。米田先生からは「これでよく生きとったなぁ~。普通はだいぶ痛いで」との事でしたが、普段ほとんど痛みを訴えることがなかったのは「これもMAFの効果だったのでは?」という結論になりました。
「これも」としたのは、立川Trの今回の術後の痛みが全くと言っていいほど「無かった」からです。実は膝や腰の手術を受ける事になった当院の患者さんに術前からMAFを飲んでいただくと、皆さんが口をそろえて「術後の痛みは全くなかった」とおっしゃられていたのです。まだ当院でMAFを導入し始めた頃、MAFを飲まずに膝の手術を受けて術後痛みで苦しんでいた患者さんがおられたのですが、その後に全く同じ手術を受けてMAFを飲んでいた患者さんは全く痛がっておられなかったという事例もあったため、立川Trも「自分の身体で実験する」と、普段からもMAFを飲んでいますが術前からは飲む量を増やしていました。本来であれば術前から「術後の痛みを麻痺させる薬」を服用し、術後には痛みを抑えるためにモルヒネやブロック注射を施すそうですが、どれも必要ないくらい痛みは感じなかったそうです。

MAFとビタミンCで腱板が回復?

手術翌日には退院させて頂き、米田先生が心配して何度もメールを下さいましたが、お陰様で術後も状態は良好で、その翌日には仕事復帰、3日後にはトレーニングを開始するまでに回復もいたしました。

実は、術後に病院で米田先生からの説明をいただいた後「ご飯いこっか?」とお誘いいただき、立川Trを病院に残したまま2人でお食事に行かせて頂きました。
ものすごく緊張しましたが、東京で米田先生が診察に入られている再生医療(自由診療)のお話や、関西と関東での医療に対する保険や実費の認識の違い、また最近の学会では「ビタミンCが腱板(肩を支える筋肉)の修復を早める事が発表されている」という貴重な情報等々、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
※これをきっかけにビタミンCとMAFによる肩関節腱板障害の再生療法に取り組んでいるのですが、これまで以上に良い結果が出ています。貴重な情報を頂いた米田先生に感謝の思いでいっぱいです。

患者さんを思いやる姿勢に感銘

この会食の中で一番印象に残ったのは「その人にとって何が必要か?その人の立場に立って考えてあげないといけない」というお言葉でした。こんなに有名なお医者さんでもやはり“基本はここ”なんだと、とても感動しました。続いて「でも、そう思ってやってる医者は少ない。進歩しないといけないのに特に今の若い人は通り一辺倒で凝り固まってる。ましてや患者じゃなくてお金しか考えてへん医者もおるし、こんな医者や開業医にあたってしまった患者は可哀そうとしか言いようがないわ」とおっしゃっておられました。「その人にとって何が必要か?」「その為に自分が何をすべきか?」これが常にあるからアイデアが生まれ、新しいものを取り入れていく…そして医療が進歩していく。
70歳前にして今までのやり方に固執せず、「エビデンスがないから」ではなく常に新しいものを取り入れてエビデンスを作っていかれている米田先生。一見クールな米田先生ですが、お話をお伺いしていると「ん?なんか立川Trに似てる?」と思うところが多々ありました。
医療をする上での「人を想う大切さ」を改めて実感させていただいたとても貴重なお時間でした。

あと余談ですが、お食事中に米田先生から阪神大震災の時のお話が出ました。当時 兵庫にお住まいの米田先生が被災され家の中がグチャグチャになり、グランドピアノが1mくらい飛んでしまって片付けに困っておられたそうです。そんな時にまだレスリングを現役でやっていた立川Trがレスリング仲間を引き連れて米田先生宅へ行かれたそうで「グランドピアノ持ち上げてくれてな。ほんまにあの時は助かったわ」と思い出話をして下さいました。「震災後すぐに現地に入った」という話はよく立川Trから聞いていたのですが、まさか米田先生のお家にも行かれていたなんて…とまた新しい歴史を知りました。

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