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ブログ2021.07.30

宝塚歌劇団を退団された劇団員さんから嬉しい贈り物が届きました

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ピカピカのタカラヅカ1年生

今から約7年ほど前、まだ全く名も知られていないピカピカの1年生のタカラヅカの劇団員になったばかりの一人の女性が当院に来院されました。その時の新鮮な思いとその劇団員の方の現在を紹介させて頂きます。

本物を感じた彼女の律義さ

この劇団員の方と私の娘が同じ年であった為、とても親近感を持って診させて頂きました。
先ず驚いたのが彼女の「立ち居振る舞い」や「礼節」で、これまでも何人かのタカラヅカやOSKの歌劇団員の方々を診させて頂いてきたのですが、格段の違いがありました。
正直、私も患者さんにはリラックスしてもらおうと冗談交じりの話をしながら治療をすることもあり、これまで通院されてきた他の歌劇団員の方々は普通の女の子に戻って治療を受けられてきました。
ところがこの劇団員の方は、私が身体の状態を説明する度にベッドで寝ていた状態であっても即座に真っすぐ背筋を伸ばして治療ベッドの上で正座をして話を聞き、返事もしっかりと「ハイ!」と、とても鮮やかでした。
最近の若い人の「律義さ」には特定の教育を受けて戦略的に行っている感があり、自らの好感度や存在感を上げるための手段とされている傾向がありますが、彼女には「誠」「真」がすごく感じさせられ、私はその「魂」を違和感なく受け入れることが出来ました。

姿勢 礼節 心の美しさに感銘

彼女の若さでどうしてここまで「姿勢」が美しく「礼節」が違和感なく完璧にできているのか?それは幼少期からの家庭教育なのか?それとも宝塚音楽学校での教育なのか?など…
興味津々となりました。

確かに彼女のご家族やご親戚が患者さんとして通院されていても、名士であるのに皆さんとても謙虚である事からも幼少期からの教育の影響もあり、そしてあの厳しい宝塚音楽学校で磨きをかけたのだと思います。
また彼女の場合は「求道心」や「向上心」などの志が極めて高く、小さな体の中に一切の妥協を許さない、もとても強いエネルギーを感じる反面、とても純粋で素直な心の持ち主であるとも感じ取りました。

ハンディを克服した真のエリート

実はその彼女には演技を行う上での生体力学的なハンディがあり、その難度はスポーツ選手であればとっくに競技を断念していてもおかしくないレベル、特に演技をするうえで姿勢美を保つのがとても難しい状態でしたので、ピカピカの1年生も前途多難となる状態である事は間違いありませんでした。
実際に私がパンドラの箱を開けてしまう形で事実を伝えると大粒の涙を流しながら私の話を必死に聞いていたのが印象的でした。それよりもその事実に屈することなく、彼女が克服する決意をした真剣なまなざしでリハビリ指導を受けてくれていたのがとても印象に残っています。

まさかここまでの人材になっているとは…親子愛!お父さんの手作りセルフグッズにも感動!!

それでも克服するにはとても難しいレベルの障害!劇団員としての活動の継続も困難か?とも思われました。
そんな中で彼女のお父さんが私の指示通りに手製のセルフケアグッズを作成して下さいました。さすが親子愛!そして在宅ケアを徹底した彼女は見事克服されました。大きな不安を抱えながらも彼女は大舞台を目指して日々の努力と研鑽を重ね、若くして歌劇団では欠かすことが出来ない存在にまで成長され、何時しか「タカラヅカ」のファンであればだれもが知っている人材にまでなられたのです。

多くのプロ選手やトップスリーとを見てきた中でも

前述しておりますように彼女の抱えているハンディではプロ選手でも五輪選手でもなかなか克服するのが難しく、バランス感覚が重要となる歌劇団では致命的であったと言っても過言ではない中で、彼女は現実を受け止めて真正面から克服するための努力を重ねられました。この姿こそがアーティストであり、メディカルトレーナーから見た克服度は素晴らしいアートだと言えます。
私は幸いにも結構な数の有名スポーツ選手などの著名人と縁をさせて頂いていますが、その中でも彼女は人格度・努力度・誠実度・ケガの克服度のどれをとっても素晴らしく、応援したいと心から思える魅力的な性格の持ち主であり、彼女こそが真のエリートだと思います。

ラストフィナーレは陰徳を重ねてきた者への暗示

幸いにも彼女のご両親のご配慮でラスト公演を観させていただくことになりました。それが彼女を舞台で観る最初で最後の機会となったのですが、その後にCOVID-19の感染拡大でまた最後の宝塚公演は無観客となり、恐らく東京公演も無観客になってしまったと思います。陰徳を重ねてきた彼女がCOVID-19によって異例で彼女らしい静かなフィナーレとなったことは次なる人生(進路)で更に飛躍をされることの暗示ではないかと考えています。

タカラヅカ時代の活躍以上に今後の活躍に期待しています

彼女の退団後の進路こそ存じていませんが、彼女であれば「飾った世界に流される」ことなく「世のお役目」としての使命を次のステージ(進路)で果たされることと期待しています。

※因みに彼女のご両親もとても謙虚で誠実な素晴らしい方々です。この様なご縁と感動を頂きましたご両親にも神恩感謝申し上げます。

https://thc-eiko.com/blog-cat01/1589/

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