当院には、スポーツのプロ選手も多く来院します。
例えば、某大相撲力士もその一人。関東の病院で手術をするもしっくりこない、との事。
早速、大阪のスポーツ整形(膝関節内視鏡)の名医を紹介したところ、そこでの再手術が決まりました。
しかしこの力士の場合、故障の難度が高く、この名医が手術しても、大相撲場所に復帰できる可能性は50%と言う厳しい見解でした。
これまでこの膝関節のスーパードクターには、国内のトップアスリートや大相撲力士やプロ野球選手などを救済して頂きました。
しかも他の病院で手術をしても思った結果が出なかった患者様も、見事回復に導いて下さっています。
今回も、何とか手術の成功を祈るばかりです。
そして本日から、その力士に私も施術を開始!
医学的な根治については名医にお任せ。私達が行わなければならない事は、手術までに彼が障害を起こした原因を見つけ出し、再発防止のためのアドバイスを行う事です。
今回の場合、身体の骨格と言うか構造と言うか、生体力学的に、彼が「すり足」を行ってはいけない体質である事が判明(!)。
私たちは親方の承諾を得て、相撲の根本である「すり足」を捨てさせました。
そして陸上のクラウチングスタートを変形させた立ち合いを考案。その反復練習を繰り返しました。
すると、思わぬ副産物が生まれました。
立ち合いからの衝撃力が格段に向上して、しかも足の不安も感じにくくなった、と力士が言うのです。これは予想外の嬉しい副産物です!
後は手術を終え、リハビリを経て、今まさに反復している立ち合いを彼が身に着けること。
そうすれば、復帰どころか、番付も向上するのでは!
これは夢ではなく、充分にあり得ることと確信しています。