先日、膝関節の痛みで悩まれている患者さんに正風病院 整形外科セカンドオピニオン外来(堀部秀二副院長)を紹介し、診察に立ち合いさせて頂きました。
今回の患者さんも、突然 膝の痛みを発症され地元の整形外科では「人工関節手術しかない」と言われて大変なショックを受けられていました。しかし、当院で施術をしていても「本当に人工関節が必要??」という感じではあったのですが、保存的療法を継続していても回復も芳しくなくセカンドオピニオンを掛けさせていただきました。
これまでこのセカンドオピニオン外来を受診されたほとんどの患者さんが人工関節置換手術を回避でき、当院の施術だけで回復されたり、内視鏡(低侵襲)手術のみで痛みが軽減したりと患者さんにとっては大変メリットが多い結果となっています。
健康保険診療ではできない自費診療でのメリット
最もこのセカンドオピニオン外来のメリットは『初回のヒアリングが30分&MRIやCT・レントゲン等のあらゆる検査&検査後の診察が1時間』という枠をもって行われています。しかも担当して下さる医師はベストドクターズ(医者が診察を受けたい医者)にも選ばれているほどの先生です。そして、医師と治療家やトレーナーが情報提供書だけのやり取りで済ませるのではなく、光栄にも当院は実際に診察に立ち会って画像所見を伺ったり、徒手テストやヒアリングの結果をもっての医師としての見解を直接お聞きできるという、医師と治療家・トレーナーが「患者さんの回復の為」に垣根を超えたディスカッションが出来るのが、患者さんにとっても大変なメリットがあり、私たちも名医との意見交換でスキルを磨くことが出来ています。
この様なシステムが人工関節置換手術適応などの困難な障害に対して、とても良好な結果を生み出しているのではないかと思います。
医師とトレーナーが患者さんに向き合って解決法を考える
今回の患者さんも、いくつかの画像検査をしてみると複数個所に問題が発見されたのですが、特にMRI画像で私たちが気になっていた部位に変性が見つかり、医師の見解としては「保存的療法で様子を見るべき」とのことで、私たちも画像を見させていただき施術の予想がつけられたことから当院での施術を継続することになりました。
私たちはMRI画像を頭の中で3D化して改めて施術に掛かると、以降の回復に手ごたえを感じ、実際に患者さんも相当な回復を体感できている事からセカンドオピニオンを受診して本当に良かったと感動されていました。
手術を避けるためのプロセスが大切
堀部先生は決して人工関節置換手術を完全に否定されている訳ではなく、実際に何人かの患者さんには人工関節手術を勧めるケースもまれにありますが、堀部先生の考えとして1地番にはトレーニングや保存的療法での回復を模索され、それでダメなら内視鏡(低侵襲)を行ってから保存的療法&トレーニングという身体的負担が少なくて済むプロセスを踏まれているのです。
今回の患者さんもそうなのですが先述している様に医師と治療家とトレーナーが一体となって成しえた結果であると確信しています。
超ベテランなのに保守的でないアカデミック&アーチスト
今回の堀部秀二先生も前回のブログで紹介させて頂いている米田稔先生もベテランの域に完全に達しておられるのにアカデミック&アーチストで非常に柔軟性もあり、しかもいつも新しい視点で物事を見つめておられるのが特徴です。
この様な名医の中でも超名医のベストドクターの先生方と、この様な取り組みが出来ることに私たちは常に神恩感謝の思いでいます。
本来の医師は手術を避けるために何が出来るのかを追求するのでは?
最後に、ブログを作成していて気づいた事は、前述している様に世界的な実績がある内視鏡手術のスーパードクターでいらっしゃる米田稔先生にも堀部秀二先生にも共通しているのは「手術は最終手段」であるという事ですが、よくよく考えてみると同じ整形外科でも直ぐに「人工関節置換手術」を勧めたり、痛み止めや湿布を出して様子を見るだけで症状が悪化した際に「人工関節置換手術」をするタイミングを読んだりしている先生がいるのも確かです。私は今まで「人工関節にならないように防ぐことを考えるのが医師の役目」だと信じていましたが、実は結構な割合で将来的に「人工関節への置換」や「手術のタイミング」を計算しての診察を行っているクリニックが多いのではないかと懸念しています。
実際、この日本に整形外科で人工関節や手術を避けるためのトレーニングやセルフケアを「真剣」に教えているクリニックや病院がどれだけあるのか?恐らく私はこの様な医療機関に掛かられている患者さんは少数派ではないかと懸念しています。
患者さんの状態に適合させたカスタマイズされたトレーニングやセルフケアをアドバイスする医療機関を見つけるのがとても大切
※例えクリニックや整骨院でセルフケアやトレーニングをレクチャーしていても、パフォーマンスの為にマニュアル(杓子定規)化されているケースもあり、患者さん毎にカスタマイズされたアドバイスをどこまで行われているのかも心配です。その点では私たちが堀部先生にご教授を頂いている様に正風病院の理学療法士などコメディカルスタッフもしっかりとコンセンサスを取られている事とトレーニング設備も充実していることから結果を求める患者さんにとっては理想的な病院だと思います。
私たちは医師ではありませんので手術などの判断は出来ませんが、今回のような医師との連携で出来る限り手術を避けることを念頭に「専門的な施術を行う事が出来る施設」と「ノウハウ」と「人脈」がありますので、今後一層障害でお困りの方に貢献して行きたいと日々精進しております。