昨日は藤田一也選手の自主トレで、大津市の皇子山球場へ訪問させていただきました。
藤田一也選手が主体となり、山崎康晃選手、蝦名達夫選手、小深田大翔選手が合同でされている自主トレで、そこに今回はプロスケートボーダーフリースタイルで世界選手権を5連覇されている若干19歳の
山本勇選手も参加させて頂きました。
異業種のトップアスリートによる合同練習
兼ねてから当院の患者さん同士で亀山努選手とライオネス飛鳥選手・ジャガー横田選手による合同自主トレ、柔道金メダリスト鈴木佳治選手・新谷翠選手と日野高校レスリング部との合同練習、また二岡智宏選手と日野高校レスリング部、大相撲関取の阿武咲関・大道関(現阿武松親方)・若荒雄関(現不知火親方)と日野高校レスリング部の合同練習などなど積極的に異業種のトレーニングを推奨してまいりました。
それは異業種間のトレーニングを行う事によって練習方法など自らの競技に応用できる発見をする可能性があるからです。
面倒見の良い藤田選手がつきっきりで山本選手にアドバイス
話しは自主トレに戻りますが、野球もサッカーも球技を全くやったことが無い山本選手。自主トレ会場に到着する前から緊張状態でした。その中で上手く緊張をほぐしながら藤田選手がアドバイス!藤田選手もあどけなさが残る山本選手を可愛がり、いつの間にか良い兄貴分に…。
ところが意外と健闘する山本選手!今回の選手は俊足ぞろいでしたが、その中で山本選手も引けを取らない良い走りでした。
ただプロボーダーであっても野球独特のバランストレーニングには山本選手も困惑顔でしたが、そこも藤田選手が上手くレクチャーをして下さり、順応性ある山本選手もそれに応えるという素晴らしい光景が見られました。
(ボールをキャッチする山本選手を周りの選手が微笑ましく見られています)
藤田選手を見ていて気になるも…安心
今回の自主トレを見ていて藤田選手に気になる点が2つありました。
それは送球を見ていると「代償している投球フォーム」であったことと、打撃時に「やや前に突っ込んでいる」感が否めず、肩と腰に疲労があるのでは?と観察していました。そして、自主トレ後に藤田選手の宿舎に行き施術に掛ったのですが、ちょうど自主トレ中に対応して下さっているトレーナーさんがいらっしゃったので、これまでの経緯と対応法を聞いて見ました。
このトレーナーさんは宇治市で「幸(こう)整骨院」を運営されている「幸 智之」さんで、自らも大学野球を経て真剣にプロ野球選手を目指されていた経験があり、野球に関連する障害の知識が豊富で感心致しました。そして何よりもこのトレーナーには「経験が豊富なのに学ぼうとする姿勢」が強く、とても謙虚なのが印象的でした。私自身、過去には幾度もセミナーを行う立場でこそありましたが、最近のトレーナーや治療家は増上慢傾向にあり、私も治療家とあまり接しないようにしているのですが、この「幸トレーナー」とは久しぶりに気持ちの良い会話が出来ました。
京都の方で真剣にケガに悩まれ自助努力も絶やさない方であれば「幸整骨院」にお尋ねされるのも良いかもしれません。
因みにどうして自助努力が必要なのか?それは「幸トレーナー」の院には本格的なトレーニング施設があるからです。私は常々患者さんには私たちの治療と患者さんの在宅ケアが必要だと口酸っぱく言っているのですが、治療+トレーニングを行っているのがこの整骨院のシステムだからです。この様な考え方のトレーナーが自主トレ期間中、藤田選手に帯同して下さっているのでとても安心いたしました。
初場所終盤まで健闘された阿武咲関
追伸、この自主トレ中に気になっていたのが阿武咲の取り組みでした、終盤まで優勝戦線に残り活躍していたのですが、今は若手の戦国時代に入り少し前とは違い固唾をのむ取り組みが多く見受けられます。
阿武咲関も満身創痍の中でしかも四つ相撲とは異なり、代償作用としての融通が利きにくい「押し相撲」力士として頑張ってくれています。彼は探求心が人一倍強く瞑想も実践しており必ずこれからの課題を打開されるものと確信しています。