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ブログ2022.03.11

プロスケートボーダー山本 勇選手

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プロスケートボーダー山本 勇選手のアイキャッチ画像

先日一本の電話が入り、高校生でありながら「プロのスケートボード選手」という急患さんが、ご家族の運転で約2時間かけてわざわざ奈良までお越しになられました。
症状を診ていると確かに遠方からでもお越しいただく位のレベルのケガで、徒手テストをしてみても「ヒザの半月板損傷なのか?内側側副靱帯損傷なのか?」の判断が難しい状態であった為、堺市にある病院の膝の専門医(ベストドクターズにも選出されている膝関節の大権威)にご高診を仰いだうえで治療に取り掛かりました。

見た目は普通の素朴な高校生

正直言って、私は「スケボー」「スノボー」「ロッククライミング」と日本では比較的 発展途上である競技種目が良く分かっておらず、つい最近にもプロスケートボーダーだという高校生が通院されたばかりでしたが、選手も親御さんも不思議と「プロ」を強調されるものの、もう一つこの種目のプロの定義がわからない感がありました。
実際、初診で来院された時の印象は「全くスポーツをしている感じもない普通の大人しい高校生」にしか見えませんでした。今まで、特に大きなケガをしたことがなかったようで、こちらが治療方針を説明している時などは、不安そうな顔を見せたりと、とても素朴(純粋)で可愛いくらいの印象を受けました。
私も初めは「これでプロなの?」と思い、一概に「プロ」と言ってもいろいろあるので、私は「プロといっても所詮はマイナーレベルの競技で、しかも高校生なんだろ!」と、学生に対するいつもながらの感じで早期回復のためにビシバシと全く遠慮することなく厳しい施術で対応していました。
治療方針としては遠方からお越しになっているので、出来るだけ通院頻度を少なくして早期回復させるというプログラムを組みました。
治療のお話はまた次回のブログにて詳しく書いていきますが、1回目はとにかく「痛み」を伴う治療でしたので、私も心を鬼にして叱咤激励しながら痛みに耐えてもらい、1回目の治療を終えました。

聞くとビックリ!世界選手権で4度も金メダル獲得する強者!!

それから1週間して2回目の治療だったのですが、やはり本人さんも親御さんも驚くほどの回復ぶりで、2回目は話をしながら治療を受けられるほどの余裕もありましたので、色んな話をして、よくよく聞いていると...この「どこにでもいる普通のおとなしい高校生」だと思っていた山本 勇選手、実はスケートボードフリースタイルの世界選手権で4度も金メダルを獲得している選手でした!世界大会でプロ・アマの両方のクラスで優勝を勝ち取ったのは山本選手が日本人初で、2017年わずか14歳にしてその快挙を成し遂げたという正真正銘のプロ選手だったのです。
また、少年ジャンプにてワンピースとのコラボ企画で掲載され話題になったり、JINSメガネのモデルに採用されるなど、とても話題性ある選手であることが判明しました。

山本選手の経歴はこちらから

治療をしていて気づいた天才アーティスト!

先述している様に後々に話をしていると世界選手権で4度も優勝している強者なのですが、施術を繰り返して行くうちに、彼の素朴で大人しい性質の中に潜んでいる「アート的な要素」を感じ取りました。
思わず施術をしている最中に「君はスケボー以外に何か趣味あるの?」と尋ねたところ、全く自慢する素振りもなく、「絵を描くことが好きなんです」と言うのです。
そして「どんな絵を描くねん?」というと何気なしに数々の絵を見せてくれたのですが、それがなんとアート性に満ちた素晴らしい絵ばかりで、もっと話を掘り下げてゆくと日本人で初めて「パウエル・ペラルタ」という世界の伝説のスケートブランドのデザインまでも手掛けているという芸術の強者でもあったのです!

最後に、この山本選手の人間性がとてもミステリアスで魅力を感じ、居合わせた方々の分も合わせて数枚のサインを書いていただいたのですが、そのそれぞれのサインの書式やデザイン・バランスが全て異なり、サイン自体もかなりのアート作品で感動しました。

これまで比較的多くの有名スポーツ選手や芸能人を診させて頂いていますが、これほど芸術性があり素朴でミステリアスな選手とは今まで出会ったことがありません。
本当に性格も良く、まだ18歳という若さの未来ある選手ですので、どうか皆さんも応援してあげてください。

余談ですが、この選手が「山本 勇」という名前で「勇」が私の父の名前と一緒なうえ、私が学生時代に育ったのが山本選手と同じ滋賀県であったことから不思議な親近感を覚えました。
※因みに当院は滋賀県との縁が深く多くの患者様がお越しくださっています。

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