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ブログ2021.09.28

柔道の鈴木桂治さんが全日本の監督に就任されました

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突然のゴールドメダリストの来院

鈴木選手は、当院が奈良県生駒市で運営を行っていた時に通院されていました。
茨木市にお住いの国士舘大学柔道部のOBで、当院の患者さんが紹介して下さいました。
確かお越しになられたのが2007年の11月頃で来春には北京オリンピックの最終予選が控えている重要な時期でした。

北京オリンピック前の秘密の話

今でこそ明かせることなのですが、股関節を負傷され関東で治療を受けていても思うように回復しなかったそうで、わざわざ東京から通院されていたのです。
その頃は幸いにも定期的に当時巨人軍に在籍していた二岡選手のトレーナーとしてよく東京に行くことがあり、
私が東京へ行く際は北京オリンピックが開始する直前まで東京でも施術を担当しておりました。

2007年の全日本選手権は例年にないハイレベルの大会

全日本体重別選手権(福岡市)や全日本選手権(東京:日本武道館)にトレーナーとして帯同させて頂き、畳の直ぐそばで白熱した戦いを見させていただいたのが
思い出として残っています。その中で印象に残っている一つが、当時、同じ国士舘大学の後輩であり、最大のライバルであった石井慧選手を当院に紹介されたことです。
鈴木選手と石井選手は全日本選手権で優勝を争う完全なライバル関係で、その点ではお互いに意識しあう関係であったと思います。しかし、鈴木選手は敵に塩を送るが如く
石井選手に当院を紹介したのです。当時の全日本監督であった「斎藤仁さん(ソウル五輪金メダリスト)の願い出」だと鈴木選手は私に紹介の経緯を話されていましたが
きっと石井選手にも「万全な状態」になってもらって全日本選手権で共に戦いたいという鈴木選手の思いがあったから、自分の敵である石井選手に紹介したのだと思います。
彼はそういう性格でしたので…。

その全日本選手権では100kg超級で井上康生選手、棟田康幸選手、石井慧選手のいずれかが五輪への出場が決定する大会で、また穴井隆将選手、高井洋平選手、
高橋和彦選手などがひしめき合うハイレベルの大会でありました。

オリンピック代表を決める試合が目の前で!

既に鈴木選手はこの大会より前に行われた全日本体重別選手権にて100kg級で五輪内定になっていたのですが、この決勝戦はまさかの鈴木選手 対 石井選手という
当院の患者さん同士の大接戦となり、白熱する試合を「ケガをしないように」とハラハラしながら真近で見させていただくという貴重な経験をさせて頂きました。
鈴木選手でとても印象に残っているのは、彼はとても謙虚で何事にも配慮のある素晴らしい選手で
院内で接した患者さんも私たちスタッフもとても好印象に残る選手であったと断言できるほどです。

新監督はさらに進化した新しい風を柔道界に注ぎ込む

余談ですが…
リハビリがてらに滋賀県の日野高校レスリング部(南敏文監督:モスクワ五輪代表)に出向いて、その高校の現役の全日本レベルの若い先生と鈴木選手が
スパーリングを行う事がありましたが、鈴木選手の内股や大外刈りが冴えまくり、レスリングでも十分に通用する技の切れを披露していたのが、
レスリング選手であった私にとってとても衝撃的でした。

そんな鈴木選手も本日、日本男子柔道監督に就任されました。彼は選手時代から柔道特有の封建的なところがなく、練習にサッカーやサーフィンを取り入れるなど進歩的な選手でした。
井上康生前監督が科学的な視点で柔道の底上げをされましたが、鈴木佳治監督もCOVID-19の終息が見えない中で苦戦が強いられると思われますが、
鈴木流の新しい風を柔道界に取り入れてくれるものと期待しています。

貴重な経験をさせて頂いた鈴木監督に感謝し、これからのご活躍を期待しています。

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