度々、近況を報告してきました当院のベテランスタッフの愛犬「ギー」が、昨日 虹の橋を渡り天国に旅立ちました。
驚くことに一昨日まではペットクリニックの大好きな看護師さんからご飯をもらってもしっかり食べていたのですが、それが最後の晩餐となりました。そしてその晩は私と一緒に寝て、昨日は朝からは500mほど元気に散歩をしてから、私の娘に水を飲ませてもらい、満面な笑みを浮かべたあと静かに眠りにつきました。そのまま娘が2時間ほど看病をし続け、その後全く苦しむことなく静かに息を引き取りました。
当初は脳腫瘍・肺がん・口腔メラノーマの3つの癌が合併している最悪な状態で、酷いけいれんと呼吸障害も出ていましたので、獣医師の先生からも「最悪は安楽死を覚悟しなければならない」との説明も受けていたのですが…
獣医師の指導の下で自然免疫の専門医と相談しながら行ってきたMAF療法を行ってから、癌性けいれんや呼吸障害が全くなくなり、水素吸引とネガティブイオン療法で体力もみるみる回復していました。
結局は口腔内メラノーマだけが進行し続けたことが直接の原因となりました。
思い起こせば神奈川県相模原市での出張中に偶然立ち寄ったペットショップの売れ残りの犬がどうしても気になってしまい、仕事もそっちのけで4時間も悩み続けて購入し、車で奈良県まで載せて帰ってきました。誰にも何の予告もなしにギーが新たなメンバーとして治療院に訪れたので全スタッフがかなり驚いていたのが印象的でした。
私も過去から現在まで何匹もの犬と暮らしてきましたが、ギーについては「犬の仮面をかぶったおっさん」と例えるほどで、ものの見事に人間の言葉を覚え、算数もできる賢いおっさんでした。
永眠したことを獣医師の先生に伝えたところ、面倒をみてくれていた看護師さんが「ギー君は空気が読めて言葉もわかっているし、何かあると視線で訴えてくれてた。私にとって特別な存在のギー君だった」泣きながら言ってくださいました。獣医師の先生からも「苦しむことなく、皆に対して最後の使命を果たし静かに旅立つことが最も理想的でよかった。親孝行な子だ。」と涙をにじませながら語って下さいました。
ギーとの思い出は語り尽くせませんが、軽トラックで一緒に知床まで旅に出かけたり、各地で野天風呂三昧してみたり、眠れぬ夜には話し相手になってくれたりと、特別な相棒であったのがギーでした。
MAFを開発された先生や、ナノバブルオゾン水や水素吸引器とネガティブイオン療法の症例を提供いただきました企業様、上本町で開業されているCRクリニックで獣医師のT先生と看護師のOさん、そして、毎回受付で可愛がっていただき、病状を心配して下さっていた患者様に厚く報恩感謝申し上げます。
今までありがとうございました。