倉本一真選手がニュースに!
本日、何気なしにyahooで検索しようとしたところ、どこかで見たことがある人がニュースに掲載されていました。
よく見るとレスリングの第一人者であった倉本一真選手です。
倉本選手という人は「幼少期からスポーツを始める英才教育」が当たり前の時代の中、「高校からレスリングを始める」というスロースターターでした。
現在も滋賀県の日野高校で教員としてレスリングを指導されている南敏文先生の指導者としての眼力ですくすくと実力が向上した選手の一人が倉本選手でした。
幻のオリンピック選手
因みにこの南先生は幻のモスクワオリンピック代表の選手でした。
この南先生の選手に対するマジカルな指導は、見ていてとても魅力的です。
高校時代には無理をさせず、オリンピック出場の為の長期プランとして進路先も含めその選手が最も成長する方向を考えて下さいますので、レスリングでオリンピックを真剣に目指したいのならとてもお勧めできる先生です。
高校時代のライバル校の先生との交流
因みに南先生は私の高校時代のライバル校の先生で、決して友好的な関係ではありませんでした。
ところがある事がきっかけで、いろいろな選手や著名な選手をして紹介してくださるようになり、また南先生自身も滋賀県から奈良県の香芝までよく足を運んで下さいます。
渡米してIMGやオリンピックセンターへ行った思い出
倉本選手もその中の一人で、レスリングの現役(大学)時代に大きなケガを負ってしまった時、当院から米田稔先生という名医の中の名医を紹介し手術をしていただいた事もあります。また、その後のリハビリトレーニングを行うために高校時代の恩師であった南先生と私も同行しアメリカのフロリダ(IMG)やコロラドスプリングス(USオリンピック・トレーニングセンター)に行ったことが懐かしく思います。
その時期はテニスのシャラポア選手やゴルフのポーラクリーマー選手、メジャーリーガーなど多彩な選手が集まっていた時期で、小柄な倉本選手が海外の大きな選手に負けないくらいの気合で、相当に力がこもった厳しいトレーニングをこなしていた姿勢が印象的でした。
この倉本選手、もう一歩のところでオリンピック出場を逃しましたが、ケガ以外に紆余曲折しながらも世界選手権で好成績を残した選手ですので、この世界でのワールドチャンピオンになられることを心より祈ってなりません。
全日本選手権で活躍する日野高校レスリング部OB
そして、倉本選手の恩師である南先生という存在も注目していただければと思います。
先述しましたが、日野高校の選手にはインターハイ・国体チャンピオンもおられますが、南先生のすごいところは、選手が高校時代に好成績を残せなくても、その潜在能力を分析したうえで、その選手の個性を伸ばすことができる進学をアドバイスされるところです。その結果、高校時代には無名であった選手が進学後に全日本選手権やインカレ・国体で優勝やファイナリストとして活躍されているのも特徴です。
巨人の二岡選手他、当院のトップアスリートがお世話になりました
人柄も(今は)温厚で、名門校でありながらも敷居が低いウエルカムな先生です。
過去には巨人の二岡智宏選手の自主トレやオリンピックゴールドメダリストの鈴木桂治選手・世界選手権金メダリストの新谷翠選手・大相撲の阿武咲関や若荒雄関・大道関など第一線で活躍してきた選手たちも、リハビリトレーニングの場所としてレスリング道場を提供していただき、日野高校の選手と一緒に異業種トレーニングをさせて頂いたのも懐かしい思い出です。
人柄と科学的な指導で世界と戦える有名選手を輩出
私の学校のレスリング部と敵対していたライバル校の南先生が、温かく迎え入れてくださった時には、先生の懐の深さを感じて私自身が涙を流したこともありました。その様な懐の深い人格者だからこそ、多くの名選手を生んできたのだと思います。
格闘技で真剣にオリンピックを目指したい中学生の方がおられましたら、ぜひ滋賀県の日野高校レスリング部の門をたたかれてみては如何でしょうか?
因みに昔こそ南先生は強烈に怖い先生でしたが、今は嘘のように温厚で高校在籍時も卒業してからも大変よく面倒を見て下さいますし、根性論ではなく科学的根拠で指導を行われ、またケガをした選手には無理をさせずに、医療機関と連携を取ってケガの回復を優先される先生ですので、とても安心だと思います。